イタリア楽描きessay

イタリア・シンプルライフ

Vino casareccio「自家製ワイン」

ダンナの実家では毎年 自家製ワインを作る。 近所に住む親戚が ブドウやオリーブの収穫の時期には 自然と集まり協力し合う。 話し合いをするわけでもないのに 日程を適度にずらして できる人が手を貸す。 強制も強要もない。 ぎすぎすした分離社会で 暮らし…

La divisa dello scout「ボーイスカウトの制服」

デジタルゲームや動画に飽きると 家を出て外に行く次男と違い 長男はデジタル画面にへばりついて 離れない傾向があった。 そこでダンナが提案したのが ボーイスカウト。 キャンプ ボランティア活動 グループ参加のイベント などなど いろいろなことをやって…

Il metodo al rotolo nelle cassette「引き出しの筒型収納方法」

衣類の収納に筒型分類を 取り入れたのは去年のこと。 家族のアレドコ攻撃を かなり回避できるようになった。 以前は平積み収納していた。 その日着たい服を探した後 もと通りに戻せない男たちの 尻拭いをしたくないから この筒型収納にした。 バカンスや長期…

Risotto alla rucola e supplì「ルッコラのリゾットとスップリ」

夕食にルッコラのリゾットを わざとたっぷり作って 翌日の夕飯には余ったものに チーズを加えてスップリにした。 Supplìとはライスコロッケのこと。 去年からよくやるパターン。 ルッコラのリゾットは 家族全員の好物なので 大抵は完食していたのだけれど あ…

Fettuccine a nido「巣形のフェットゥッチーネ」

息子とダンナ用のパスタが 収納ケースになかった昼食 私のために購入したこのパスタを使ったら 大不評で次男は一口食べた後 一切食べようとしなかった。 なぜなら全粒粉のパスタだったから。 フェットゥッチーネは タリアテッレより細いので 製粉した粉を使…

San Valentino e le palline di cioccolato「聖ヴァレンティーノとチョコボール」

聖人ヴァレンティーノを祭る チョコレートのイベントは ペルージアにとって サッカーライバルチームの町 テル二でこの時期開催される。 だから「本物のペルージア人なら ヴァレンタインなど祝わない」と 昨日息子が言っていた。 私はサッカーに興味がないの…

Murakami Haruki「村上春樹」

手元にあった「1Q84」を 先日図書館に返却したので ベッドサイドの引き出しにあった 「海辺のカフカ」と「ねじまき鳥クロニクル」を 並行して読み始めた。 イタリアで名の知れた作家といえば 「ハルキ・バナナ・ミシマ」の3人。 どうやら翻訳者が限られ…

Kaki secchi「干し柿」

柿が豊作だった昨年 友人が作ってくれた干し柿。 なんともいえない甘さ。 天然の甘味はやさしい。 イタリアで見かける柿はほとんど渋柿。 完熟させてゼリーのようになるまで待って 皮をむきスプーンで食べる。 信じられないほど甘くなるのだが 熟していない…

Tagliolini con porro e alghe「西洋ねぎと海苔添えタリオリーニ」

お義母さんが作ってくれた 極細切の手打ちパスタ。 鶏・牛肉と香味野菜のスープで 食べることが多い。 そのスープが濃厚で 豚骨ラーメンを連想したので 最後に残ったパスタとスープに 西洋ネギときざみ海苔を加えてみた。 西洋と東洋の味の統合。 一人の昼食…

Cozze gratinate 「ムール貝のオーブン焼き」

鮮魚を販売するワゴンが 自宅のそばに来る金曜日または その翌日によく作る一品。 フランス語のgratin(グラタン)から 派生した名前がついているけれど ホワイトソースは使わない。 ムール貝を軽くゆでて開き 殻の半分の上に味付けパン粉をかけて オーブン…

Bottoglie di vetro 「ガラス瓶」

ガラスの感触が好き。 室内のあちらこちらで ガラス小物を愛用している。 身の回りのものを選ぶとき 私にとって大切な要素は 手触りと色、そして形。 特に食事に関する小物は 毎日手にするので まずは視覚と触覚をアンテナに 使いたくないものを取り除いた。…

Banane rosolate 「焼きバナナ」

お気に入り朝食メニューのひとつ。 ココナッツオイルでバナナに焼き色をつけて 蜂蜜かメイプルシロップをかける。 お好みでシナモンパウダーを振りかけ アツアツを頬ばる。 こんがり焼ける香りが ダイニングキッチンに広がり 食べる前から幸せな気分になる。…

Il metodo magnetico「マグネット収納」

針仕事でよく使う 針・ハサミ・指サックを 机の左上にある支柱に マグネットで貼り付け収納している。 この支柱は金属やガラス・木などに 模様を描いたり削ったりする トラパニーノと呼ばれる道具を ペンのようにして使うときに モーター部分を引っ掛けてお…

Capellini alla salsa giapponese 「カペッリーニ・日本風つけ汁」

そうめん好きな息子達に リクエストされて作ってみたら 私も気に入ってしまった一品。 カペッリーニという 細いパスタを代用して かつおだしと醤油のつけ汁で。 夏には氷を入れて冷たい汁で 今の季節は温めた汁でいただく。 ネギの代わりにポッロと呼ばれる …

Panettone e Pandoro 「パネットーネとパンドーロ」

クリスマスシーズンの代表的な焼き菓子。 パネットーネはもともとミラノ名物で 現在はイタリア全土に広まっている。 クラッシコと呼ばれる 昔ながらのタイプのものから アレンジしたものまで種類は様々。 「canditi」には砂糖漬けのドライフルーツと 干しぶ…

Epifania 「エピファニア」

あけましておめでとうございます。 1月6日はエピファニアという祝日。 クリスマス休暇最終日。 今年は土曜日だったので今日も休み。 明日から学校が始まる。 イタリアではエピファニアの前夜に 箒に乗ったベファナと呼ばれる魔女が ご褒美ならお菓子やおもち…

Porta coltelli 「包丁ホルダー」

台所で使う包丁は5本。 肉用、野菜用、小型包丁 サラミ類用、そしてパン切り包丁。 4本は包丁ホルダーに立てて収納。 差し込む部分には細い棒状のものが びっしり入っていて 好きな方向に差し込むことができる。 ほこりが溜まったら 内部を取り外して掃除。 …

Confettura di fichi 「無花果(いちじく)のジャム」

大好きな秋の果物、無花果のジャム。 甘味料を加えずに天然の甘さだけで仕上げる。雨の少ない夏を乗り切った果実の甘味は濃厚。甘味を加えるときはキビ砂糖か蜂蜜。長持ちしないので小瓶に入れる。

Risotto milanese alle zucchine 「ズッキーネ入りミラノ風リゾット」

ミラノ風というよりは 単にサフランの粉が半端に残っていて 新鮮なズッキーネがあるから その場で合わせて作ったリゾット。 出来上がりは上々。 黄色い米とズッキーネの緑が キレイに組み合わされて 即席料理には見えない美しさ。 リゾットに使ったのは 残り…

Sagra degli Umbricelli 「ウンブリチェッリ祭」

6月4日まで開催されていた 生パスタ「ウンブリチェッリ」の祭典。 先週の木曜日 山道をくねくねと登り 美味しいこのパスタを食べてきた。 Poggio Aquilone (ポッジョ・アクイローネ)という 小さな山間の町が この祭りの期間だけ大賑わい。 ダンナと次男は…

Piselli freschi 「採れたてグリーンピース」

今年最後の採れたてグリーンピース。 今朝ダンナの実家に寄ったとき 山盛り収穫した直後だったので さやごともらってきた。 今晩は夜風に吹かれつつ テラスで緑の豆とぽろぽろ遊ぼう。 新鮮なグリーンピースで よく作るのがこれ。 他のメニューで定番は 生ハ…

Bevanda fresca 「冷たい飲み物」

暑い季節に常備する冷たい飲み物。 息子たちが気に入っているのは 桃の香りの紅茶。 きび糖入りの粉末は やや薄目にして使う。 指示量だと甘すぎるので。 ティーバッグの場合750ml容器に2つ。 通常お湯で飲むものを使う。 容器に水とティーバッグを入れ冷蔵…

Prodotti farmaceutici「医薬品」

化学薬品の服用を止めたので 自分用の薬は一つもないけれど 市販の医薬品信者のダンナは いくつか常用しているものがある。 毎日必要なものは 台所の一番上の引き出しのカゴへ。 ここに体温計もある。 その他、まだ期限は切れていなくて まだ使うかもしれな…

Divano letto 「ソファーベッド」

うる覚えだけれど おそらく5~6年前に購入した 収納付きソファーベッド。 クッションと座る部分のカバーは 頑丈で好みの柄の布を購入して作った。 外すと赤基調のデザイン。 大地の下で息づくマグマみたいだ。 逆L字の底辺部分では 靴を脱いで足を延ばして…

Buger & Fry 「バーガー アンド フライ」

ペルージアの中心街から少し下った場所に 数年前開店したハンバーガーとフライの店。 アメリカのストリートフードの イメージと雰囲気を表現した店内。 ヴィンテージの家具や椅子も センス良く内装に使われている。 店の中央にガラス張りの厨房があり どんな…

Coppa del nonno 「コッパ デル ノンノ」

ジェラートの季節になると この逸話を思い出す。 イタリアではあちこちで見かける 「コッパデルノンノ」 という名のコーヒー味のアイス。 プラスチック製のカップに入っている ロングセラー商品。 とある水曜日 スーパーマーケットでの 商品陳列アルバイト後…

Fritto di carciofi e salvia 「カルチョーフィとセージの揚げ物」

この季節によく食卓に登場するメニュー。 カルチョーフィ(アーティチョーク)は 新鮮なものが実家の畑から届く。 硬い部分をわしわしと取り除き 半分または四つ切りにして レモン汁を加えた水につける。 レモンではなく酢でもOK。 空気に切り口が触れると …

Tre libri illustrati e la lampada 「3冊の絵本と枕元照明」

ベッドの近くにある引き出しの中に 3冊の絵本が入っていた。 絵の作風が大好きで 時々眺めて楽しんでいたけれど そのうち1冊は 昨年10月にバールで知り合った 4歳くらいの女の子に プレゼントした。 お気に入りでも 執着せずに 時期が来たら手放すことにし…

Strozzapreti al pesto d'asparagi 「アスパラガスペーストのストロッツァプレーティ」

今年は通年よりも早い時期に 地元の豚祭り終了。 アスパラガスペーストを合えた ストロッツァプレーティという ひねり生パスタは昨年のメニュー。 とても気に入っていたのだが 今年はシェフが変わり メニューからなくなってしまった。 あちこちでよく聞く 「…

Baked cheese cake 「ベイクドチーズケーキ」

日本で暮らしている頃から 大好きだったチーズケーキ。 あちこちで美味しいチーズケーキを 気軽に食べることができたから 以前は作ってみようと思いもしなかった。 ペルージア近辺の店で チーズケーキを購入できるときもある。 でも、場所も限られているし …