最近は小麦粉をあまり使わなくなった。時々粘土遊びのようにビスケットやパンを作って楽しんでいる。 今年の夏にグルテンの摂取量を減らしてアルコールを取らずに野菜・果物を増やす簡単デトックスをやってみた。 そうしたらむちゃくちゃ毒が体内から吹き出した。びっくりした。 特にジャンキーな食生活をしているつもりはなかった。それなのに溜まっているものはいっぱいあったのだろう。 周囲の汚染があたり前になっている現代。仕方ないことなのかも。 身体と心の健康は楽しい人生の基盤。 美味しく味わうことをゆっくり楽しみたいからいつも準備や後片付けまで穏やかに気軽にやっている。 オーブンでビスケットを焼く間に型はきれいに洗ってしっかり水分をふいてから完全に乾燥させてしまう。 他の道具も元の位置に戻す。お湯を沸かしてお茶の準備をする。焼きあがったビスケットを冷ます場所を整える。 片付けまでが料理の一部。わちゃわちゃと騒がしいキッチンがだんだん静かになるその過程がまた楽しい。 嫌だなと思いながら作るご飯やお菓子は美味しくない。 ずっと昔定期的にレトルト食品を活用していた頃やる気が微塵も湧かず冷えたご飯にレトルトのビーフシチューをただのっけて電子レンジで温めてどんとテーブルに置いた。 同居人は文句を言いながら食べた。 すさんでいたな。充分稼いでいた。特に大きな問題はなかった。それでも不健全だった。 読みたい本や漫画を好きなだけ買っていた。ごはん作らなくても近所の店で食べたいものを食べることができる環境だった。洋服もかばんも雑貨も欲しいものは何でも買った。 気にいったペンは10本くらいまとめ買い。欲しい物は必要かどうか気にせずに片っ端から買った。 その頃の暮らしも悪くなかった。不健全になり楽しかった。 ぼんやり暮らししていると日本ではものすごい食品添加物を体内に入れることになる。 イタリアではたっぷりグルテン三昧。砂糖の使用量もすごい。小麦粉と砂糖は公に世界を闊歩している麻薬。 普通にげなく生きていると現代社会では大げさではなくそのまま薬に漬けられてしまう。 でも毎日ぴりぴりしながら暮らしていては楽しくない。 現代社会のジャングルを心地よく生き抜く秘訣は高速の計算で導く天真爛漫風なシンプルな暮らし。 ○○風でいいと思う。✕✕流だと水っぽいし湿っぽい。 どうせ人生はゲームだ。よくもわるくも幻で儚い。 謙虚に健気を賢く軽やかに素直な情熱をこめて熱く冷たく生きていく。 人生の型を選ぶのは私。 材料や道具を作ってくれた人々に感謝しつつキッチンを整え焼き上がりを確認しながら待つ。 ハーブティーを淹れていただきます。 gatto (ガット) 猫biscotti (ビスコッティ) ビスケットfarina integrale(ファーリナ インテグラーレ) 全粒粉 こちらはちょくちょく更新してます。
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