ダンナの実家では毎年
自家製ワインを作る。
近所に住む親戚が
ブドウやオリーブの収穫の時期には
自然と集まり協力し合う。
話し合いをするわけでもないのに
日程を適度にずらして
できる人が手を貸す。
強制も強要もない。
ぎすぎすした分離社会で
暮らしている人々にとっては
おそらく信じられないような自然な流れ。
それに身を任せて生きる人間が
作るワインはまるで奇跡のしずく。
儲けるためではなく
純粋に食卓を彩るため。
それが当たり前の頃があった。
そしてそのことに気づいて
共存共栄の動きをする人が
あちこちで増えている。
とても喜ばしい。
次男が農業高校に通うことになった。
ワイン醸造に興味があるらしい。
いつか彼の作ったワインが
食卓に上がるかもしれない。
きっと新しい知識と
伝統が融合したとびきりの味だろう。
vino(ヴィーノ)=ワイン
casareccio(カーザレッチョ)=自家製の
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