イタリア楽描きessay

イタリア・シンプルライフ

ペンケースを作る

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ボタンをつける課題のあと

作るのはペンケース。yluna.hatenablog.com

 

針と糸を使う課題はこれで終了。

ないないづくしの学校には

当然、家庭科室などなく

ミシンもない。

 

この手縫いの課題以上のことを

身につけるには

家族や身近な誰かに教わるしかない。

 

ミシンを扱えない人が

たくさんいる理由がやっとわかった。

 

お義母さんが少女だった時代には

女の子は皆

真っ白なシーツ、枕カバーに

こつこつと手刺繍をしたそうだ。

それは嫁入り道具のひとつとなる。

 

ダンナの祖母が作ったもの

お義母さんが作ったもの

いずれも現役選手。

 

丈夫な綿にしっかりと刺繍してあるので

何度洗濯しても形が崩れない。

 

今、この風習を受け継ぐ女の子はいない。

 

便利な世の中になり

欲しいものは

すぐに手に入る。

 

でも、じっくり時間をかけることでしか

身につかないことがある。

味わえないことだってある。

 

2人のムスコ達は

自分で作ったペンケースを

実際に使っている。

 

ボーイスカウトの企画で巾着袋も作った。

こういう経験は大事。

たとえ将来の運命を左右するような

大げさなことじゃなくても

人生の糧になる。

 

penna/e(ペンナ/ネ)=ペン

matita/e(マティータ/テ)=鉛筆