はじめてイタリアに来たとき
そう、思った。
古い町並みの木陰や玄関先で
のんびり横たわる猫を見るたびに
「ああ、ここで暮らす猫になりたい」
と、切実に思った。
いま、イタリアの田舎町で猫と暮らしている。
ダンナいわく
「おまえはアトスとほぼ変わらない暮らしをしている」
すでに生まれ変わり願望まで
現実になってしまった。
でも、まだやっていないことがある。
イタリアのcentro storico(チェントロストリコ)
と呼ばれる古い町並みが残る中心街。
そこにあるずらりとつながった家々の
その瓦を伝って散歩をしたい 。
天窓からひょいとニンゲンの暮らしをのぞいたり
自由に空を舞う鳥を見上げたり
お気に入りのくぼんだ瓦で昼寝をしたり。
やっぱり猫がいい。
今週のお題「犬派? 猫派?」
Gatto(ガット)=猫