イタリア楽描きessay

イタリア・シンプルライフ

Confettura di fichi 「無花果(いちじく)のジャム」

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長い夏休みが終わり

新学期が始まる9月に作るジャム。

 

雨がほとんど降らなかった夏を

ひょうひょうと乗り切った無花果は

とても甘くて美味しかった。

 

熟したイチジクの皮を剥いて

レモン汁を加えて煮込む。

 

今回は糖分を全く加えなかった。

自然なやさしい甘味に慣れると

べたべたした白い砂糖の味が

とても重く感じる。

 

ジャムを作るとき

甘さを加えるとしたら

キビ砂糖か蜂蜜。

 

果物の甘さだけで仕上げると

長持ちしないので

小瓶に入れることにしている。

 

冷蔵庫で冷やして

そのまま食べる無花果が

いちばん好き。

 

でも毎回微妙に味が変わる

手作りジャムも好き。

 

パンやクラッカーだけでなく

チーズと一緒に楽しむのもいい。

もちろんヨーグルトにもぴったり。

 

ありがたいことに

近所にはたくさんの無花果の木がある。

 

我が家の裏の緑地

ダンナの実家の畑

散歩道の道沿い

サッカー場の脇

小腹が空いたらひょいとつまむ。

 

わさわさと茂る葉も枝ぶりも好き。

 

たくさんの「好き」をじっくり煮詰め

仕上がる小瓶は

天然の美味しい宝石。

体に入って内側から輝く。

 

fico/chi フィーコ/キ=無花果

confettura コンフェットゥーラ=ジャム