イタリア楽描きessay

イタリア・シンプルライフ

Tre libri illustrati e la lampada 「3冊の絵本と枕元照明」

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ベッドの近くにある引き出しの中に

3冊の絵本が入っていた。

 

絵の作風が大好きで

時々眺めて楽しんでいたけれど

そのうち1冊は

昨年10月にバールで知り合った

4歳くらいの女の子に

プレゼントした。

 

お気に入りでも

執着せずに

時期が来たら手放すことにしている。

 

酒井駒子さんの

「金曜日の砂糖ちゃん」

黒い紙の味を活かした絵が素敵。

 

手元に残ったのは

Haydè Ardalan氏の

「Io,Milton」

「Ma dove si è caccioato Milton」

猫のミルトンの話。

 

オリジナル版は

スイスのジュネーブで印刷された

フランス語の絵本。

 

表紙にオレンジと黄色の

挿し色があるだけで

あとは白黒の絵。

 

この2冊はおそらく

ずっと手元に残ると思う。

 

ベッドに座って本を読むのが好き。

朝でも夜でも。

 

去年、手に入れた

タッチセンサーライトが

枕元にあるので

夜の読書がますます快適になった。

 

静かに眠りが訪れたとき

ランプのスイッチを手探りして

パチッと消す動作で

心地よい眠気が飛んでいく瞬間が

あまり好きではなかった。

 

ちょっと手を伸ばせば

指先が触れるだけで

明かりが消えて

するりと眠りの世界に

入ることができる。

 

今、読んでいるのは

村上春樹さんの「1Q84」イタリア語版。

移動図書館に依頼して

ペルージアの他の図書館から

届けてもらった。

 

日本語版をもう読んだので

知らない単語に出会っても

さらさらと読むことができる。

 

絵本と本は

私の生活に欠かせない要素。

タッチセンサーのように

私の軸にそっと触れる

大切なメッセージがちりばめられた

宝石細工のようなもの。

 

tre トレ=3

libro/i リブロ/リ=本

illustrato/i イッルストラート/ティ=挿絵入りの

lampada/e  ランパダ/デ=照明、ライト